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マット・デニスはピアノの弾き語りが得意なソングライターだ。デニスが書いた曲には、「Angel Eyes」や「Everything Happens to Me」、「Violets for Your Furs(コートにすみれを)」などの有名曲がある。そのデニスが1953年、ハリウッドのクラブでライブ録音したのが「MATT DENNIS PLAYS AND SINGS」だ。「Violets for Your Furs」はジョン・コルトレーンも演奏しているが、とてもきれいなバラードだ。デニスはそれを割とあっさりと歌っている。
ケニー・ドーハムはチャーリー・パーカーやアート・ブレイキーなどとも共演したトランペット奏者だ。ドーハムはラテンミュージックにも興味があったようで、アフロキューバンジャズのアルバムも発表している。そのドーハムが1959年に録音した「quiet kenny」では、タイトルどおり「静かなるケニー」のトランペットを聴くことができる。
カール・セーガンはテレビシリーズ「COSMOS」の中で何度も「BILLION(十億)」という言葉を使ったので、「BILLIONS & BILLIONS」という言葉はセーガンの代名詞のようになってしまった。「百億の星と千億の生命(原題BILLIONS & BILLIONS)」は、セーガンが死の直前に書いた本だ。科学技術がめざましい発展を遂げた現代にあっても、人類に明るい未来が待ち受けているかどうかはわからない。核戦争の危機や地球温暖化など、科学技術の発展に伴ってむしろ悪化しているものさえある。セーガンは本書で「日本では、懸念があるにもかかわらず核エネルギーへの大転換が進められている」と指摘しているが、現実に日本は極めて深刻な原発事故を起こしてしまった。
ジャッキー・マクリーンはマイルス・デイヴィスと共演したり、ソニー・クラークの「COOL STRUTTIN’」やマル・ウォルドロンの「LEFT ALONE」にも参加しているサックス奏者だ。そのマクリーンが1959年に録音したリーダーアルバム「SWING SWANG SWINGIN’」では、泣きの「LEFT ALONE」とは打って変わって、タイトルどおり小気味よいアルトサックスを聴くことができる。
リー・コニッツは、クールジャズの元祖と言われるマイルス・デイヴィスの「BIRTH OF THE COOL」にも参加したサックス奏者だ。クールジャズの代表的ミュージシャンは白人が多く、コニッツもその1人だ。コニッツが1958年に録音した「VERY COOL」は、とてもクールなタイトルだが、意外と温かみがある演奏だ。コニッツのジョークだったんだろうか。
ウィントン・ケリーもマイルス・デイヴィスのバンドで活躍したピアニストだ。ビル・エヴァンスがマイルスバンドを脱退したので、後任としてケリーがバンドに加入したそうだ。あの名盤「Kind of Blue」でも1曲だけだが演奏している。そのケリーが1959年に録音したリーダーアルバムが「KELLY BLUE」だ。独特のイントロで始まるタイトル曲がいかにもジャズだ。
カール・セーガンの「サイエンス・アドベンチャー」(原題「ブローカ博士の脳」)では、1950年に刊行され物議をかもしたイマヌエル・ヴェリコフスキーの「衝突する宇宙」に対する批判が展開されている。「衝突する宇宙」は、今で言えばいわゆる「トンデモ本」に分類される疑似科学書だが、多くの科学者が言及したことにより、かえって有名になってしまった。ぼくが中学生か高校生のときにも、町の図書館の天文書コーナーに堂々と置いてあったので、内容を知らない当時はまともな本かと思っていた。トンデモ本なんて無視すればいいと思うのだが、科学的な検証もせずにただ抑圧しようとする科学者の態度にも問題がある、というのがセーガンの主張だ。
レッド・ガーランドはマイルス・デイヴィスのバンドで活躍したピアニストだ。マイルスのアルバムには何度も参加しているし、ジョン・コルトレーンやアート・ペッパーのアルバムでも演奏している。1956〜57年に録音した「GROOVY」は、そのガーランドのリーダーアルバムだ。映画「オースティン・パワーズ」でオースティンがよく「Groovy Baby」と言うが、「いかすぜ、ベイビー」という意味だそうだ。
1956年に録音したベース奏者チャールス・ミンガスの「PITHECANTHROPUS ERECTUS(直立猿人)」は、かつてジャワ原人が発見された際に名付けられた「ピテカントロプス・エレクトゥス」をタイトルとしている。今は分類が変わり、「ホモ・エレクトゥス」または「ホモ・エルガスター」という名前だが、二足歩行していたようだ。「PITHECANTHROPUS ERECTUS」は、人類が直立したときのイメージをジャズで表現したらしい。ちょっと奇抜なジャズだ。
シェリー・マンはウエストコーストを代表するドラマーだ。そのマンが、クラシックの名指揮者アンドレ・プレヴィンと1956年に録音したのが、「MY FAIR LADY」だ。プレヴィンは若い頃はジャズピアニストでもあったのだ。「MY FAIR LADY」は、当時ブロードウェイで人気だった同名のミュージカルの曲をジャズにアレンジしたもので、ベストセラーになったそうだ。
ミシェル・ルグランは「シェルブールの雨傘」などでもおなじみの音楽家だが、1958年には「michel legrand meets miles davis」でマイルス・デイヴィスと共演を果たしている。しかも、ジョン・コルトレーンやビル・エヴァンスなどマイルスバンドのメンバーも参加していて、オールスター戦のような豪華さだ。アメリカ発祥のジャズも、ルグランの手にかかるとフランス風になる。
クルーナー唱法の第一人者といえばビング・クロスビーやフランク・シナトラが有名だが、ジョニー・ハートマンのバリトンのヴォーカルもすばらしいものがある。そのハートマンがジョン・コルトレーンと1963年に録音した「JOHN COLTRANE AND JOHNNY HARTMAN」は、バラード色たっぷりのアルバムだ。コルトレーンのジャズはちょっと難解な雰囲気があるが、このアルバムはシンプルに美を追求している感じだ。
ジョン・コルトレーンはマイルス・デイヴィスのバンドで腕を磨き、後にジャズジャイアンツとして大きな飛躍を遂げるが、コルトレーンがまだ飛躍を遂げる前、1956年にタッド・ダメロンと録音したのが「MATING CALL」だ。コルトレーンは晩年フリージャズという革新的なスタイルに突き進むが、「MATING CALL」の頃は、「Soultrane」のような美しいバラードを演奏していた。
ソニー・スティットとバド・パウエルが1949〜50年に共演した「SONNY STITT BUD POWELL J. J. JOHNSON」は、パウエル全盛期の演奏だ。マイルス・デイヴィスが「天才と呼べるのはパーカーとパウエルだけ」と述べたとおり、パウエル得意の高速ピアノ奏法が繰り広げられる。パウエルはこの後「the amazing bud powell」などのアルバムを残すが、麻薬、アルコール中毒に加え、精神疾患にも苦しみ、41歳の若さでこの世を去ってしまう。
1953年、カナダ・トロントのマッセイホールでのライブ演奏を録音した「jazz at massey hall」は、チャーリー・パーカー、ディジー・ガレスピー、バド・パウエル、マックス・ローチ、チャールス・ミンガスという大物クイテンットによるものだ。このクインテットによる演奏はこの1回限りで、まさに一期一会ということになる。1955年に死去するパーカーにとって晩年の演奏だが、ビバップの時代もまもなく終わろうとしていた。
チャーリー・パーカーは20世紀前半に活躍し、特にビバップの創始者とも言われているアルトサックス奏者だ。愛称は「バード」。ビバップはアドリブが命だが、パーカーはアドリブにかけては天才的だったそうだ。しかし、当時のジャズマンにありがちな麻薬とアルコール漬けの日々を送り、精神病院にも入院したという。結局、34歳という若さでこの世を去った。パーカーの生涯は映画にもなっている。監督はあのクリント・イーストウッド、タイトルはそのものズバリ「バード」だ。1952〜53年録音の「Now’s the time」は晩年のアルバムで、全盛期ほどの演奏ではないようだが、録音状態がいいので、このあたりから聴くといいそうだ。
「銀河鉄道999」のテレビ・映画で使われた曲を収録したアルバム。これも天体写真撮影BGMとして聴いている。999の曲としてはゴダイゴのタイトル曲がヒットしたが、メアリー・マッグレガーの「SAYONARA」も、「さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅」のエンディングテーマとして印象深い。
「交響組曲 宇宙戦艦ヤマト」に続く宮川泰のヤマト音楽集第2弾。宮川泰は当然宇宙を意識して書いたと思うので、これも天体写真撮影BGMとして非常にいい。
日本ポップス界の第一人者、宮川泰がフルオーケストラで演奏した「交響組曲 宇宙戦艦ヤマト」は、アニメ音楽の枠内にとどまらない傑作アルバムだろう。「あ〜あ〜」という有名なスキャットを歌っているのは、川島和子という歌手で、このアルバムでも2回聴くことができる。天体写真撮影中は、クマが寄ってこないように音楽をかけることが多いが、とはいえきれいな星空ににぎやかな音楽というのもあまり合わない。その点冬なら、クマ出没の心配がないので、静かな音楽もいい。「交響組曲 宇宙戦艦ヤマト」は天体写真撮影BGMとしておすすめだ。
SHERLOCKシリーズ3第3話「 His Last Vow」は、衝撃の展開だ。第1話「The Empty Hearse」でちょっとだけ姿を現したマグナセンが登場、なかなかの大物悪役ぶりを見せるが、それを上回るインパクトを放つ人物がジョンの妻メアリーだ。そういえば、シャーロックが初めてメアリーを観察したとき、ちょっと引っかかるものがあった。それにしても、イギリス人というのはホームズも好きだが、ジェームズ・ボンドも好きなんだなぁ。シャーロックに「Licence to Kill」を与えてダブルオーエージェントにするんだから。まあマイクロフトがMI6のボスなので、そうなるのも自然といえば自然だが。ラストでは、死んだはずのモリアーティーが帰ってくる。あのキャラクターは、簡単に死なすのはもったいない。シリーズ4はいつになるんだろうか。待ち遠しい。
「SHERLOCK」シリーズ3第2話「The Sign of Three」は、ジョン・ワトソンとメアリー・モースタンとの結婚式が舞台になる。コナン・ドイルの原作「四つの署名(The Sign of Four)」でも、ワトソンとモースタン嬢が結婚するが、後にワトソンはホームズとの共同生活に戻るので、「SHERLOCK」でのジョンとメアリーがどうなるか気になるところだ。シャーロックは結婚式でお祝いのスピーチをしながら、その場にいる招待客を狙った殺人事件が起きつつあることに気づく。ジョンの人となりを紹介しようと最近の未解決事件の話をしているうちに、点と点が線でつながったのだ。ドイルの原作の登場人物や設定を取り入れながら、まったく新しい物語にするところは相変わらずさすがだ。
H・G・ウェルズの「タイム・マシン」は、SF小説の古典的名作だ。タイムトラベルについては物理学でも真剣に研究されていて、スティーヴン・ホーキングなどは、過去に戻るタイムマシンは不可能(時間順序保護仮設)だと主張している。では、未来に行くタイムマシンは可能かというと、キップ・ソーンはワームホールを利用したタイムトラベルの方法を考案している。もちろん、現在の技術では実用化することができない、まったく理論上の話だ。「タイム・マシン」の主人公「タイムトラベラー」は、80万年後の世界を訪れ、未来の人類の姿を目にするが、彼らはより高度な文明を築くどころか、エロイとモーロックという2つの種族に分かれ、大幅に退化していた。ウェルズは、資本主義の行き着く先はこのような階級社会だと考えたようだ。
シャーロックが帰ってきた。シリーズ2第3話で飛び降り自殺したシャーロックは、実は死んでおらず、モリアーティの犯罪組織を根こそぎ解体するため、死を装ったのであった。「SHERLOCK」シリーズ3第1話「The Empty Hearse」では、ロンドン中枢部を狙う爆弾テロを阻止するシャーロックの活躍とともに、飛び降り自殺の種明かしが描かれる。しかし、本当の種明かしは最後だ。最初と途中で2つの種明かしのようなシーンがあるが、あれは空想シーンだ。騙されてはいけない(最初のシーンにはぼくも騙されたが)。イギリス版ブルーレイなので、セリフはチンプンカンプンだが、全訳してWEB上で公開してくれている親切な人がいるので、非常に助かる。とにかく痛快だ!
H・G・ウェルズの古典的名作「宇宙戦争」は、オーソン・ウェルズによるラジオ放送の際、火星人が本当に来襲したと思い込んだ聴衆がパニックを起こしたといういわくつきのSF小説だ。当時火星には「運河」のような模様が観測されていて、アメリカの天文学者パーシヴァル・ローウェルのように、高度な文明を持つ火星人がいると考える人もいたのだ。ウェルズが描いた火星人はタコ型で、強力な熱線を放つトライポッドに乗ってあらゆるものを破壊していくが、地球の微生物によって死に絶え、人類は滅亡の危機を免れる。1976年にはヴァイキング1・2号が火星に軟着陸、その後もたびたび探査機が訪れているが、生命の痕跡も運河も見つかっていない。
ビル・エヴァンスは1980年8月31日から、サンフランシスコのジャズクラブ「キーストンコーナー」でライブを行うが、これがエヴァンス最後のレコーディングとなった。このラストレコーディングは、「Consecration1・2」と「The Brilliant」の3枚のアルバムにまとめられている。9月9日からニューヨークのジャズクラブ「ファットチューズデイ」に出演したエヴァンスは、10日のライブを終えて体調が悪化、演奏不能となった。そして15日、51年の生涯に終止符を打った。
ビル・エヴァンスが1979年に録音した「WE WILL MEET AGAIN」は、エヴァンスにとって最後のスタジオ録音だ。録音前に兄ハリーが拳銃自殺を遂げていて、その兄に捧げたアルバムだ。レコード時代のA面最後には「We May Never Meet Again」、B面最後には「We Will Meet Again」という曲があるが、現実にエヴァンスは翌年この世を去る。
ビル・エヴァンスの1978年の「AFFINITY」は、ハーモニカ奏者トゥーツ・シールマンスを迎えてのいつもとちょっと違う構成のアルバムだ。エヴァンスはこのアルバムでもエレクトリックピアノを多用している。ポール・サイモンのヒット曲を演奏するなど、ポップ寄りの雰囲気だが、心地よい演奏が聴けるアルバムだ。
ホンダCTX1300には、Bluetooth対応オーディオが標準装備されている。バイクで走行中に音楽を聴くのはなかなか難しいので、ぼく自身はオーディオは不要だと思うが、あったらあったで楽しいんだろう。そんなにスピードを出して走るモデルではないが、高速道路走行を考えると、スクリーンは大きいのに交換した方がよさそうだ。
ビル・エヴァンスが1963年に録音したソロアルバム「CONVERSATIONS WITH MYSELF」のコンセプトは、4年後の続編「further conversations with myself」を経て、15年後の1978年には「NEW CONVERSATIONS」というアルバムに結実する。エヴァンス自身にとっても、他の2枚のアルバムよりも納得できる作品となったようだ。
ホンダの最近のラインアップを見ると、クルーザーモデルに力を入れているようだ。CTX1300のほかにも、ゴールドウイング・ゴールドウイングF6BやVT1300CR・CS・CXといった大排気量モデルがある。東京都内を乗り回す気にはならないが、北海道で乗ったら爽快だろう。
1977年録音の「You Must Believe In Spring」は、ビル・エヴァンスの死後発表された(エヴァンスは1980年、51歳で死去している)。多くの名盤を生み出したエヴァンスだが、「You Must Believe In Spring」こそ最高傑作だという評価もある。人生最後の夜にジャズを聴くとしたら、ぼくもこれを選ぶだろう。
ホンダCTX1300は、V型4気筒1261㏄エンジンを縦置きにしたクルーザーモデルだ。300㎏を超える重量級だが、シート高が低いので、取り回しはそんなに大変ではないだろう。最高出力が84PSに抑えられている分、中低速トルクはかなり太そうだ。パニアケースが標準装備されているので、長距離ツーリングにはいい。
ビル・エヴァンスが1977年に録音した「I Will Say Goodbye」と「You Must Believe In Spring」は、エヴァンス晩年の傑作だ。とにかくエヴァンスのピアノが美しい。そしてはかない。エヴァンスは長年の飲酒・薬物乱用によってこの頃すでに健康を損なっていて、治療を受けようともしなかったそうだ。残された時間が少ないことを自覚していたことが、このようなすばらしい作品につながったのだろうか。
ホンダVFR1200Xのライバルは当然BMW R1200GSということになるだろうが、同排気量ながら、実際に見た感じではVFR1200Xの方が一回り小柄という感じだ。またがってみると、身長170㎝未満のぼくでもつま先立ちだが両足が着いた。ブーツを履けばもうちょっとベッタリ足が着くだろう。スクリーンが小さめなので、もっと大きいスクリーンに換えた方がいいかもしれない。トップボックスとパニアケースを装着すれば、長距離ツーリングにはもってこいとなりそうだ。
ビル・エヴァンスと共演したヴォーカリストと言えば、モニカ・セッテルンド(ゼタールンド)が有名だが、1975年にはトニー・ベネットとも共演している。ベネットは87歳になる今なお現役で活躍している、ジャズ・ポピュラー界の大御所だ。「The Tony Bennett Bill Evans Album」では、「My Foolish Heart」や「Waltz for Debby」などエヴァンスおなじみのレパートリーを聴くことができる。
ホンダVFR1200X「クロスツアラー」は、オンロードとオフロードを融合したクロスオーバーコンセプトのフラッグシップモデルだ。北海道ではまだダートも残っているので、こういうバイクがあると楽しいだろう。エンジンはV型4気筒1236㏄、トランスミッションはオートマチックだ。マニュアルモードもあるが、クラッチレバーはなく、スイッチのみでシフトアップ・シフトダウン操作を行う。
「From Left to Right」でエレクトリックピアノを導入したビル・エヴァンスは、1971年の「THE BILL EVANS ALBUM」でも、同じ曲の中でアコースティックピアノとエレクトリックピアノを演奏している。「Waltz for Debby」では、イントロがアコースティック、テーマがエレクトリックで、ちょっと斬新だ。
ビル・エヴァンスが1969〜1970年に録音した「From Left to Right」は、ジャケット写真どおり、アコースティックピアノに加えて、エレクトリックピアノを導入したアルバムだ。エヴァンスはオーバーダビングにより2台のピアノを演奏している。今ではそんなに違和感はないと思うが、当時のジャズファンにとってはけっこう衝撃的な変化だったのではないだろうか。
1969年のビル・エヴァンスの「What’s New」は、ジャズではちょっと珍しいフルートが加わった組み合わせだ。奏者のジェレミー・スタイグは画家でもあり、現在は日本に住んでいるそうだ。いつものエヴァンスとはちょっと違う、熱い演奏が繰り広げられるアルバムだ。
ビル・エヴァンスが1968年に録音した「alone」は、その名のとおりエヴァンスだけのソロ演奏だ。エヴァンスと言えば、ベーシストやドラマーと互いに触発しながらすばらしい演奏を生み出す「インタープレイ」の本家本元だが、ときどきソロでも演奏している。「孤高のピアニスト」と呼ぶにふさわしい演奏だ。