ワープする宇宙
アメリカの物理学者リサ・ランドールは、ジョディ・フォスター似の美人物理学者ということで日本でも話題になったが、本書「ワープする宇宙」は、見えない異次元の存在について語った本だ。「ワープ」という言葉は、宇宙戦艦ヤマトやスター・トレックでいう超光速航行ではなく、「歪んだ」という本来の意味で使っている。すなわち、歪曲して目に見えない異次元があるという話だ。超弦理論では10または11次元時空が必要となるが、現実の世界は4次元時空であり、余剰次元は非常に小さく折り込まれている(コンパクト化)と考えられている。電線を近くで見ると円筒形だが、遠くから見ると直線に見えるというのがそれだ。600ページを超える本だが、前半は現代物理学の歴史と全体像をわかりやすく解説している。
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