冬の星雲星団銀河② ヒアデス星団
天球上で太陽が通る軌道は、黄道(「こうどう」または「おうどう」)と呼ばれている。星占いで出てくる12星座が「黄道12星座」と呼ばれるのは、太陽が1年間かけて通る軌道を12分割し、それを各星座に割り当てていることによる。火星や木星、土星などの惑星は、ほぼ黄道上を動くので、同じく黄道に近いおうし座のヒアデス星団にときどき接近する。この写真の左側で明るく輝いているのは木星だ。最近の木星はふたご座にいて、ほぼ一晩中見えている。とにかく夜空を見て一番明るい星が木星だ。もちろん東京のような大都会でも見える。望遠鏡でのぞくと、縞模様が見えるほか、4つのガリレオ衛星(イオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト)もはっきり見える。ヒアデス星団は太陽系に最も近い散開星団なので、まばらに見える。ヒアデス星団の中に見える1等星アルデバランは、たまたま方向が同じだけで、実際にはずっと近くにある。
2012年9月15日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF100㎜、露出180秒
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