秋の星雲星団銀河⑤ カリフォルニア星雲
宇宙空間には水素(要するに陽子1個という最も単純な原子)などからなる星間ガス(暗黒星雲)があちこちに漂っている。それが重力で収縮し、部分的に高密度になると、そこで核融合反応が起こり、恒星が誕生する。恒星が誕生すると、周囲の星間ガスは発光し、散光星雲として輝く。あるいは、星間ガスの近くに恒星があると、星間ガスがその光を反射して輝く。ペルセウス座のカリフォルニア星雲は、そのようにして赤く輝いている。暗黒星雲から誕生した恒星は、その最期に赤色巨星や超新星となって周囲にいろいろな物質をまき散らし、まき散らされた物質は次世代の恒星の材料となる。地球やわれわれの体を構成する物質も、はるかな過去にこうしてつくられた。
2012年9月15日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ45EDⅡ+レデューサー0.85×DG、露出300秒
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