冬の星雲星団銀河④ かに星雲
太陽の8倍以上の質量を持つ恒星では、最期に超新星爆発というのが起きると考えられている。超新星は非常に明るく、銀河系の中でも何度か起きていることが過去の記録からわかっている。おうし座のかに星雲M1は、1054年に出現した超新星の残骸だ。大望遠鏡による精密観測では、超新星爆発で吹き飛ばされたガスが今でも膨張していることがわかっている。核融合によって恒星の内部でつくられた元素や超新星爆発の際につくられた元素は、このようにして宇宙にばらまかれる。中心には、まるで宇宙の灯台のように規則正しく電磁波を発しているパルサーと呼ばれる超高密度星(中性子星)がある。元の恒星の質量がもっと大きければ、中性子星ではなくブラックホールができていただろう。
2013年1月7日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ45EDⅡ+レデューサー0.85×DG、露出301秒
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