007「慰めの報酬」
007シリーズ第22作「慰めの報酬」は、前作「カジノ・ロワイヤル」のラストで逮捕したミスター・ホワイトを連行するところから始まる。このカーチェイスはなかなか派手だ。アストン・マーチンDBSが見るも無惨にボロボロになる。MI6の秘密基地でMとともにミスター・ホワイトを尋問するボンドだが、なんとMのボディガードが裏切り、取り逃がしてしまう。Mのボディガードとして手下を潜入させるあたり、謎の犯罪組織の力はなかなかのようだ。しかし、今回の敵ドミニク・グリーンはちょっと小物って感じだが。ボンドに協力するボリビアの女スパイ、カミーユは、オルガ・キュリレンコが演じた。カミーユは、ボリビアでクーデターを企むメドラーノ将軍に目の前で家族を殺され、復讐のためグリーンに近づいていたのだ。カミーユの復讐に協力し、グリーンを捕らえ、謎の組織の情報を聞き出したボンドは、「カジノ・ロワイヤル」でヴェスパーを騙し、裏切り者に転落させた張本人をみつけ、逮捕する。ヴェスパーを死に追いやった憎き男であっても、冷静に仕事に徹するあたり、ボンドは真のプロフェッショナルになったということだろう。グリーンと戦うホテルはチリのアタカマ砂漠というところにあり、ここには日本をはじめ世界各国の天文台が建設されている。一度は南半球の星空を見てみたいものだ。
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