ラブジョイ彗星
まもなく太陽最接近を迎えるアイソン彗星だが、別の彗星が明るくなっている。オーストラリアのコメットハンター、ラブジョイ氏が今年9月に発見したラブジョイ彗星だ。ラブジョイ氏が2011年に発見した同名の彗星は、残念ながら北半球では見られなかったが、太陽をかすめるように通り過ぎ、大彗星となった。このように太陽をかすめる彗星は「サングレーザー」と呼ばれ、1965年の池谷・関彗星などクロイツ群の彗星が有名だ。クロイツ群はもともと一つの大彗星だったが、分裂して小さな彗星がたくさんできたと考えられている。なので軌道はほとんど同じだ。今回のラブジョイ彗星は、金星軌道のちょっと外側くらいまでしか太陽に接近しないため、あまり明るくなることはないと予想されているが、それでも肉眼で見えるくらいにはなるから、アイソン彗星とともに楽しめるだろう。アイソン彗星よりもずっと見やすい位置にあるので、アイソン彗星撮影の練習にもなる。
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