007「死ぬのは奴らだ」
007シリーズ第8作「死ぬのは奴らだ」では、ボンド役としてロジャー・ムーアが初登場する。カリブ海のサン・モニークという島国を舞台に、ちょっとホラー映画っぽいストーリーが展開する。サン・モニークのカナンガ大統領が実は犯罪王ミスター・ビッグで、カナンガによって3人の英国情報部員が殺されたことから、ボンドが事件の真相を追う。ムーア=ボンドはコネリー=ボンドよりユーモラスな部分が増えたが、ムーア=ボンドのキャラクターが確立するのはまだ先という感じだ。コネリー=ボンドとの違いを出すため、バーボンやボランジェを飲んだり、ワルサーPPKではなくS&WのM29を使ったりもしている。タイトル曲はポール・マッカトニー&ウイングスが歌っていて、大ヒットした。それにしても、カナンガのお抱え占い師ソリテールをたぶらかすため、タロットカードでイカサマをするというのはちょっとボンドらしくないような気もするが。ちなみに、原題「LIVE AND LET DIE」は、「live and let live(自分も生き他も生かす)」をもじっている。自分は生き他は死なせるから、死ぬのは奴らだ、となる。
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