007「ドクター・ノオ」
007シリーズ第1作「ドクター・ノオ」は、1962年に公開された。したがって昨年公開された第23作「スカイフォール」は50周年記念作品ということになる。「ドクター・ノオ」は、その後のシリーズの方向性を決定づけた作品であり、低予算のため安っぽいセットもあるが、いま見てもおもしろい。ロンドンのカジノでショーン・コネリー演じるジェームズ・ボンドが初登場するシーンのセリフ、「ボンド、ジェームズ・ボンド」は、これ以降恒例のセリフとなる。MI6のボス、Mは第11作「ムーンレイカー」までバーナード・リーが務め、Mの秘書マネーペニーは第14作「美しき獲物たち」までロイス・マクスウェルが務める。ボンドガール、ハニー・ライダーはウルスラ・アンドレスが演じているが、海から登場するシーンは当時絶大なインパクトがあったようだ。イアン・フレミングの小説では、ボンドの敵は東側陣営だったが、映画では架空の犯罪組織「スペクター」となっている。ドクター・ノオはスペクターの幹部で、ボンドに対し「スペクター」という名前の由来や仕事内容を紹介するシーンがある。低予算で制作されたこの第1作が成功したことで、これ以降の作品は豪華な内容になっていく。
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