DUKE ELLINGTON & JOHN COLTRANE
ジョン・コルトレーンのスタイルは、シーツ・オブ・サウンドと言われる。シーツのように音を敷き詰めたという意味だ。とにかくこれでもかというくらいサックスを吹きまくる。そのコルトレーンが、ジャズの巨人デューク・エリントンと組んだアルバムだ。ビッグバンドによるスウィング・ジャズ時代から活躍していたエリントンにとっては晩年だが、ずっと若いコルトレーンはこのアルバムの5年後、エリントンより早く死去している。享年40歳だった。コルトレーンの音楽はよく、宗教がかっていると言われる。確かに、「A Love Supreme(至上の愛)」などを聴いていると、そういう雰囲気は感じられる。そういう点では、「DUKE ELLINGTON & JOHN COLTRANE」は聴きやすいアルバムかもしれない。コルトレーンがもっと長生きしていたら、ジャズ界はどうなっていただろうか。
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