ホルスト・組曲「惑星」
太陽系の惑星のうち、水星、金星、火星、木星、土星までは古くから知られていた。天王星は肉眼で見えるギリギリの明るさなので、惑星として認知されたのは1781年になってからだ。発見者はイギリスの天文学者ハーシェルだ。海王星は1846年、フランスの天文学者ルベリエとイギリスの天文学者アダムズの軌道計算に基づき発見された。海王星の発見はまさにニュートン力学の勝利と言っていい。偶然発見されたのではなく、天王星の軌道がわずかに乱れることから、海王星の存在が予想され、そのとおり発見されたからだ。その後1930年に冥王星が発見されるが、ホルストの「組曲『惑星』」はその前に作曲されたため、冥王星という曲はない。そしてご存じのとおり、2006年に惑星の定義が明確に定められ、冥王星は「準惑星」ということになった。ホルストの「組曲『惑星』」は、76年ぶりにその名のとおりとなったのだ。
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