ヒアデス星団と木星
おうし座のヒアデス星団は天球上の太陽の通り道である黄道(こうどう・おうどうのどちらでもよい)の近くにあり、しばしば惑星もこのあたりを通っていく。昨年秋は木星がヒアデス星団に接近した。ヒアデス星団はV字型のかなりまばらな星団で、肉眼でも見える。というか、望遠鏡で高倍率にするとかえってわからなくなる。Vの字の左上にあるオレンジ色の1等星がアルデバランだ。アルデバランは赤色巨星であり、水素の核融合が終わってヘリウムの核融合が始まっている。いずれはヘリウムも尽き、惑星状星雲と白色矮星になるのだろう。1973年に木星に接近したパイオニア10号は、地球からはるかに離れた宇宙空間を飛び続けているが、アルデバランの方向に向かっているそうだ。パイオニア10号には人類から宇宙人へのメッセージが刻まれた金属板がついており、遠い未来、どこかの星の住人が見つけてくれるかもしれない。
2012年9月15日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF100mm、露出180秒
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