はくちょう座の天の川
夏の天の川は、広角レンズから望遠レンズまでさまざまなレンズでいい写真を撮影できる。この写真ははくちょう座周辺の天の川を広角レンズで撮影したもので、銀河系の中心方向にあるいて座の天の川ほど濃くはないが、それでもたくさんの星が写る。中央左寄りの明るい星が1等星デネブで、そのすぐ下に北アメリカ星雲とペリカン星雲という赤い散光星雲がある。ところどころ黒くなっているのは暗黒星雲だ。夏の天の川は今が旬だが、はくちょう座は春も秋もよく見える。地球の自転に合わせて夜空が回転する際の軸の方向になる天の北極があるところを赤緯90度とすると、デネブの赤緯は45度で、空に出ている時間が長いのだ。ちなみに、北緯35度の東京から見た場合、赤緯55度以上にある星は一晩中沈まない周極星になる。
2012年7月14日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF24mm、露出180秒
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