アンドロメダ銀河
すばる望遠鏡に搭載された新型超広視野カメラのファーストライト画像が公開された。すばる望遠鏡では大きすぎて、これまでは一度に全体の姿をおさめられなかったアンドロメダ銀河だ。さすがにすばらしい。比較のため、ミニボーグ45EDⅡ+キャノンEOS60Daで撮影した写真を載せてみる。う〜ん、これもなかなかいい(自画自賛)。
2012年9月12日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ45EDⅡ+レデューサー0.85×DG、露出300秒
« 2013年6月 | トップページ | 2013年8月 »
すばる望遠鏡に搭載された新型超広視野カメラのファーストライト画像が公開された。すばる望遠鏡では大きすぎて、これまでは一度に全体の姿をおさめられなかったアンドロメダ銀河だ。さすがにすばらしい。比較のため、ミニボーグ45EDⅡ+キャノンEOS60Daで撮影した写真を載せてみる。う〜ん、これもなかなかいい(自画自賛)。
2012年9月12日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ45EDⅡ+レデューサー0.85×DG、露出300秒
1966年のテレビシリーズ以来、今も新たなシリーズがつくられているSFテレビドラマ・映画の金字塔。日本では「宇宙大作戦」という名で放送された。カーク、スポック、マッコイらオリジナルメンバーが活躍する映画は6作品つくられた。中でもおもしろいのが「スター・トレックⅣ『故郷への長い道』」とⅥ『未知の世界』だ。『故郷への長い道』では、23世紀の地球を滅亡の危機から救うため、ザトウクジラを探しに20世紀にタイムワープする。23世紀の人間が20世紀で直面するジェネレーション・ギャップはちょっと笑いを誘う。『未知の世界』では、長年の敵対関係にあった惑星連邦とクリンゴン帝国が、全面戦争の危機に陥りながらも、カークらの活躍により和平を結ぶ。「スター・トレック」シリーズはメンバーも5回入れ替わったが、2009年にはオリジナルメンバーに戻って俳優を一新し、新たな映画がつくられた。映像技術が格段に進歩しているので、迫力が増している。まもなく第2作目の「スター・トレック イントゥ ダークネス」が劇場公開となる。
アイソン彗星がいよいよ木星軌道より内側に入り、ハッブル宇宙望遠鏡や赤外線天文衛星スピッツァーにとらえられるようになってきた。今は二酸化炭素ガスをしゅわしゅわっと吹き出しているらしい。まもなく水蒸気も吹き出し始めるだろう。太陽最接近は11月29日だ。アストロアーツHPにはiOSアプリ「アイソン彗星を見よう」(無料)が用意されているので、ダウンロードをお勧めする。
いつの頃からか、北海道は中国人観光客に大人気となった。新千歳空港はもちろん、どこに行っても中国人観光客が目につくようになった。能取岬(のとろみさき)に行ったとき、何やら中国人観光客向けとおぼしき看板があり、こんなところまで見に来るのかと思ったが、どうやらここは北海道ブームを巻き起こした中国人気映画の舞台となったらしい。知らなかった。映画とかテレビの力はすごいもので、こうやって観光客が増えるのは喜ばしいが、反面どこへ行っても観光客だらけということになりかねない。というわけで、夏休みが終わった9月が北海道ツーリングのベストシーズンだと思う。または7月上旬とか。7月上旬だと花がきれいだが、食べ物は9月の方がいい。
言わずと知れた日本アニメ史上指折りの傑作。「キャプテンハーロック」や「クイーンエメラルダス」、「1000年女王」など松本零士ワールドの集大成的作品。宇宙が好きで旅好きなぼくとしては、まず何よりも宇宙を鉄道で旅するというのがいい。映画は時間の都合で旅という側面が大きくカットされているが、原作やテレビアニメではアンドロメダまでの旅が旅情たっぷりに描かれている。そして謎の女性メーテル。「私は青春の幻影。若者にしか見えない、時の流れを旅する女」というメーテルのセリフは、日本アニメ史上に残る名セリフだろう。いつか宇宙の海に飛び出したとき、メーテルに会える日がくるのだろうか。でも、もう若者じゃないか・・・
屈斜路湖は昔、クッシー騒動で有名になった。その名前はもちろんネス湖のネッシーからとられている。1970年代には盛んに目撃されたようだが、最近は目撃情報もないようだ。今は当時よりもカメラを持ち歩いている人が多いので、出現すればほぼ間違いなく写真撮影に成功するだろうが、そのような話を聞いたことはない。いずれにしても、生物が生きていくためには食料が必要なので、クッシーがいるとしたらどこかに食料がなくてはならないが、屈斜路湖にはあまり魚がいないそうだ。ということは、クッシー目撃情報は錯覚なんだろう。屈斜路湖周辺は温泉が多く、一大観光地となっている。中でも川湯温泉は横綱大鵬の出身地だ。この写真は美幌峠から撮影した。ここから眺める屈斜路湖はまさに絶景だ。
昨年発売の山下達郎のベスト盤。ぼくがよく聞いたのは「MELODIES」(1983年)、「BIG WAVE」(1984年)、「POCKET MUSIC」(1986年)だが、だいたい「OPUS」に入っている。今日は日曜日だが、日曜日といえば14時からTOKYO-FMでやっている「サンデー・ソングブック」は聞き逃せない。日本屈指の音楽マニアである山下達郎自身が所有する膨大なレコードの中から、毎週何曲かオールディーズをかけるのである。ちなみに、オールディーズというのは、「OLDIES BUT GOODIES(古いけどいい音楽)」という1961年にアメリカで発売されたコンピレーション・アルバムが語源らしい。半世紀以上も聞き継がれるというのはやはりいい音楽だということだろう。クラシックは数世紀だから、もっとすごい。
積丹(しゃこたん)の海は青い。積丹ブルーと呼ばれる青い海は、北海道でも随一の美しさだろう。札幌に住んでた頃、積丹半島はよく走りに行った。当時は半島を一周する道路がまだ完成しておらず、神威岬の先で道路が途切れていた。そういえば、完成後もまだ一周していない。積丹に行くなら、美国でうに丼を食べるのがいいだろう。美国の街を抜けて役場前の直角左コーナーを上っていくともう民家はほとんどない。気持ちのいい田舎道をしばらく走ると海沿いの道に出る。ここから積丹岬に行ってもいいし、神威岬に行くのもいい。「カムイ」というのは北海道の地名でよく出てくるが、アイヌ語で神のことだ。道路がない時代は、人を寄せ付けぬ難所だったんだろう。1996年、崩落事故で20名の犠牲者を出した旧豊浜トンネルは、余市から積丹に行く途中にある。
大瀧詠一の1981年リリースのアルバム「A LONG VACATION」と1984年リリースの「EACH TIME」は、日本ポップス史上最高のアルバムだろう。学生時代から今に至るまで、もう何百回と聞いている。これに山下達郎の「OPUS」があれば、邦楽では他に何もいらないくらいだ。ぼくは30代でジャズ、ボサノバ、オールディーズ、40代でクラシックを聴き始めたが、ザ・ビーチボーイズを聴いたときにはたと気づいたのは、大瀧詠一と山下達郎はビーチボーイズを聴いてたんだろうなぁということだ。ぼくはビーチボーイズ世代ではないので、最近になって聴き始めたのだが、若い頃に聴く機会があればまず間違いなくハマってただろう。大瀧詠一には1982年リリースの「NIAGARA TRIANGLE Vol.2」というアルバムもあり、こちらは佐野元春と杉真理が参加している。これもすごくいい。それと、「A LONG VACATION」と「EACH TIME」のインストゥルメンタル版の「NIAGARA SONG BOOK 1&2」。これらがあれば、夏の日曜日の午後はバッチリだ。
霧の摩周湖である。夏の北海道は、太平洋側で霧が発生することが多く、摩周湖もよく霧が発生する。濃霧になると湖面どころか周辺は何も見えなくなる。晴れるとこの写真のように摩周ブルーと呼ばれるきれいな湖面が見られる。ぼくも何度か摩周湖に行ってるが、霧で何も見えなかった方が多い。かつては透明度世界一だったが、近年は透明度が低下しているらしい。残念なことである。数年前、第1展望台の売店に行ったら、インカのめざめの予約販売をしていた。インカのめざめというのはじゃがいもの一種で、小粒だがさつまいもや栗のような甘さがあり、とてもおいしい。最近は東京でもごくたまに見かけるようになった。一度食べたらトリコになること間違いなしだろう。
「スター・ウォーズ」について語り出すとキリがない。これはもう何十回も見ているが、SF映画の最高傑作の一つだろう。ジョージ・ルーカスは今でも手を加えたいようで、ビデオ化されるとき、DVD化されるとき、ブルーレイ化されるときにいつも修正が施されている(したがってファンとしては何度も同じものを買ってしまう)。ブルーレイ版では、エピソード6「ジェダイの帰還」でダース・ヴェイダーが皇帝を投げ捨てるシーンに「ノオ〜〜〜」という叫び声が加わり、物議を醸した。これはエピソード3「シスの復讐」でアナキンが手術で一命をとりとめ、ダース・ヴェイダーに変身したときの「ノオ〜〜〜」とダブらせたんだろう。否定的な意見も多いようだが、ぼくはいいのではないかと思っている。まあとにかく全6作品見どころ満載だ。ジョン・ウィリアムズの音楽もすばらしい。ただし、これはエンターテインメントとしての話だ。宇宙で知的生命体同士が出会ったとき、戦争になるというのはあまり考えられない。宇宙に飛び出すくらい科学技術が進んでいる知的生命体ならば、お互いがこの宇宙でどれだけ貴重な存在かを知っているだろうから、極めて友好的に交流しようとするだろう。そういう意味では、「コンタクト」や「未知との遭遇」、「スタートレック ファーストコンタクト」で地球人とヴァルカン人が初めて出会う姿の方が現実に近いんだろうと思う。
有珠山はときどき噴火する。最近の噴火は2000年だが、1977年に噴火したときはぼくは中学生だった。バレーボールの練習を終えて体育館を出たら、駐車中のクルマの上にうっすらと火山灰が積もっていた。2000年の噴火では、あちこちに新しい火口ができた。けっこう近くまで行って見学することができるので、おもしろい。洞爺湖は完全に一周する道路があり、温泉街やキャンプ場もある。秘境ムードはあまりないが、家族連れでもお手軽に楽しめるところだ。有珠山や洞爺湖は洞爺湖有珠山ジオパークに指定されている。
夏の天の川は、広角レンズから望遠レンズまでさまざまなレンズでいい写真を撮影できる。この写真ははくちょう座周辺の天の川を広角レンズで撮影したもので、銀河系の中心方向にあるいて座の天の川ほど濃くはないが、それでもたくさんの星が写る。中央左寄りの明るい星が1等星デネブで、そのすぐ下に北アメリカ星雲とペリカン星雲という赤い散光星雲がある。ところどころ黒くなっているのは暗黒星雲だ。夏の天の川は今が旬だが、はくちょう座は春も秋もよく見える。地球の自転に合わせて夜空が回転する際の軸の方向になる天の北極があるところを赤緯90度とすると、デネブの赤緯は45度で、空に出ている時間が長いのだ。ちなみに、北緯35度の東京から見た場合、赤緯55度以上にある星は一晩中沈まない周極星になる。
2012年7月14日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF24mm、露出180秒
樽前山(たるまえさん)は活火山であり、頂上には溶岩ドームがある。7合目まではクルマで行けるので、登山は簡単だ。ぼくも小学生のときに登った。支笏湖周辺には樽前山と風不死岳(ふっぷしだけ)、恵庭岳があり、新千歳空港からもよく見えるので、これらの山を見ると北海道に帰ってきたんだなぁと実感する、いわば北海道の空の玄関のランドマークだ。ときどき火山活動が活発になるが、大きな噴火はしばらくない。しかし、噴火すると有珠山よりも被害が大きくなるのではないかと言われている。地球は生きているので、いつかはそういうこともあるだろう。支笏湖はカルデラ湖で、水深は田沢湖に次いで深い。完全に一周する道路はないが、オフロードバイクならほぼ一周に近いところまで走ることができる。周辺には林道もあり、オンオフ両方楽しめるところだ。
昨日、出張の移動中に時間が空いたので、鈴鹿サーキットを見てきた。遊園地は家族連れで大にぎわいだったが、サーキットの方は練習走行が行われているだけで、観客はいなかった。フォーミュラーカーも走っていたが、やはり迫力がある。最終コーナーからスプーンカーブまでコースに沿って歩き、南コース・西コースのゲートから出たが、かなり歩いて汗だくになった。テレビやビデオでコースはよく知っているが、実際に見てよくわかったのが高低差だ。最終コーナーからホームストレートはけっこうな下り坂、スプーンカーブから西ストレートはけっこうな上り坂だ。立体交差もあってよく考えられたコースだ。ただ、全体的にコース幅がやはり狭い。バイクならともかく、F1なんかよくこんなところを猛スピードで走りながら追い越しできるもんだ。
1960年代後半から1970年代にかけて、アメリカン・ニューシネマというジャンルが登場する。その中の代表作の一つが「イージー・ライダー」だ。キャプテン・アメリカことピーター・フォンダとビリーことデニス・ホッパーが、ロサンゼルスからニューオーリンズめざしてハーレーダビッドソンで旅をする。しかし、自由を体現する2人の旅は、保守的な南部で悲劇的な結末を迎える。まあこの時代はベトナム戦争が泥沼化していく時代なので、このような映画ができたのだろう。結末はさておき、この映画の見どころは何と言っても、アメリカのマザー・ロードと言われるルート66をはじめとする名所を2台のハーレーが走っていくところだ。とりわけピーター・フォンダ演じるキャプテン・アメリカは、これぞライダーというくらい決まっている。キャプテン・アメリカのレザージャケットはレプリカモデルも発売されているが、トイズマッコイのはいい出来だ。20万円もするので、おいそれとは買えないが。当分の間、ほしいものリストに入ったままだろう。レザージャケットについて語り出すと長くなるので、またの機会に。
仕事で三重県津市にいる。三重県といえば鈴鹿サーキットだ。鈴鹿サーキットといえばF1のセナ vs プロスト対決も熱かったが、8時間耐久レース(8耐)はもっと熱かった。何しろ、真夏の耐久レースだ。最も印象に残るのは、平忠彦とケニー・ロバーツがコンビを組んで参戦した1985年。これはぼくと同じ年代の人間ならばほとんどが同じことを言うだろう。資生堂TECH21カラーのFZR750は鮮烈だった。そして、このレースを制したワイン・ガードナーは翌年の8耐でポール・トゥ・ウィンを遂げ、1987年には世界GP500ccクラスチャンピオンになる。その鈴鹿8耐は来週なので、残念ながら見ることはできない。この写真は1988年の鈴鹿を走ったマクラーレンMP4/4だ。アイルトン・セナはスタートで大きく出遅れたが、激しく追い上げ、ついにはチームメイトのアラン・プロストを抜いて優勝、この年のチャンピオンとなる。最近はF1もGPレースも見ていないが、いつの時代も鈴鹿サーキットは熱いんだろうな。
灯台もと暗しという言葉があるが、銀河系の全体像はよくわかっていない。外部から見るより、内部から見る方がわかりにくいのだ。星や銀河の距離を見積もることは難しく、この写真に写っている数知れない星が地球からどれだけ離れているかを調べることは大変な作業だ。デジタルカメラというのはそういう作業にはうってつけで、アメリカの大学などがスローン・デジタル・スカイ・サーベイというプロジェクトで何千万個もの恒星の距離を調べ、銀河系の3次元地図を作成した。すると、銀河系のすぐ近くに、銀河系に飲み込まれつつある巨大な星の集団があることがわかったのだ。巨大な星の集団といっても、銀河としては小さいので、矮小銀河という名前で呼ばれている。現在、最も銀河系に近い矮小銀河はおおいぬ座矮小銀河だと考えられているが、いて座矮小銀河というのもある。非常に暗いので、この写真には写っていない。どうやら、銀河系やアンドロメダ銀河といった大型の銀河は、矮小銀河を飲み込んで大きくなってきたようだ。
2012年7月14日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF24mm、露出180秒
仕事で名古屋にいる。昨夜は織田信長の出身地清洲城の近くや豊臣秀吉の出身地名古屋市中村区で仕事をした。歴史の話も非常におもしろいのだが、今日はバイク旅の話なので、それはさておき、愛知県と長野県の県境にあるつぐ高原グリーンパークは緑豊かな高原だ。道の駅、オートキャンプ場にペンションもあり、縁あって毎年のように行っている。高原なので夏でも涼しい(はずだが最近は結構暑い)。バイクでものの1〜2分も走るとすぐ長野県に入る。東京からだと東名を走って浜松から入るルートがある。天竜川に沿って走っていくとときどき秘境ムードも味わえる。中央道を走って飯田から南下するルートもいい。こちらのほうは、ちょっと寄り道すると大鹿村の中央構造線もあるし、天文ファンのメッカしらびそ高原もある。しらびそ高原は一度寄ったことがあるが、是非ここで写真を撮ってみたいものだ。
サラブレッドは、「完璧に育てられた」という言葉が語源になっている。現在存在するサラブレッドはすべて、血統をたどると3頭の馬に行き着くという。北海道日高地方は日本最大のサラブレッドの産地だ。冬から春にかけて仔馬が生まれるので、春の牧場に行くと仔馬がたくさんいる。仔馬は好奇心旺盛で、人がいると寄ってくるが、何かあると母馬がすぐ走ってくるので、驚かせてはいけない。半年くらい経ち、秋になると母親と仔馬を引き離すことになる。当然母馬と仔馬は引き離されたくないと抵抗するわけだが、1日も経てばどちらもケロッとしてるそうだ。一方、牛は違う。母牛も仔牛も1週間以上、昼も夜も泣きわめく。「モ〜(母牛)」「モ〜(仔牛)」「モ〜(母牛)」「モ〜(仔牛)」「モ〜(母牛)」「モ〜(仔牛)」・・・(以下1週間以上1日中繰り返す)という感じだ。ぼくの親戚の牧場が馬と牛を両方やっているが、なかなか大変なようだ。苦労して育てていい値段で売れればいいのだが、不景気なのでそうもいかないのがつらいところだ。
北海道中標津町の開陽台はライダーに人気のスポットだ。ぼくも学生時代に一度行き、一昨年にも久しぶりに行った。330°のパノラマ、地平線が丸く見え、天気がよければ国後島も見える。開陽台周辺は真っ直ぐな道路が多く、中でも北19号ミルクロードはアップダウンがあって写り映えのする道路だ。バイク雑誌にもよく登場する。道東というのは北海道の中でもスケールが一段上という感じで、とにかく雄大だ。釧路湿原、霧多布湿原、納沙布岬、野付半島、知床、摩周湖、屈斜路湖、能取湖、サロマ湖など見どころ満載でありながら交通量が少ないので、快適に走ることができる。交通量が少ないというのは非常に重要で、東京からツーリングに出かけるときなども、帰りの渋滞を考えると楽しみも半減してしまう。この写真を撮影したのは10月初旬、すでにツーリングシーズンがほぼ終わっていたので、クルマもバイクもしばらく通ることもなく、道の真ん中でゆっくり撮影することができた。ちなみに、北海道のツーリングシーズンは5〜9月、せいぜい半年くらいしかない。雪が降る頃になると、ガレージがないライダーは一冬バイク屋にバイクを保管してもらう。ぼくが札幌に住んでいたときは確か保管料2万円(春のオイル交換代込み)くらいだった。そして、北海道のバイク屋は冬になると除雪機を売るのだ。除雪機でもホンダとヤマハがHY戦争を繰り広げてるなんて、ご存じでしたか?
仕事で会津若松にいる。会津若松周辺はツーリングでも何度か来ているが、何と言っても裏磐梯がいい。桧原湖をぐるっと回るコースは気持ちがいいし、五色沼から眺める磐梯山は見事だ。雰囲気としては北海道のオンネトーにも似ている。オンネトーは足寄町から阿寒湖に行く途中にあり、ここから眺める雌阿寒岳と阿寒富士も見事だ。そういえばオンネトーには「五色沼」という別名もあるそうだ。いずれも近くに火山があり、独特の水質がさまざまに色を変えるのだろう。磐梯山はまた、山の回りをぐるっと一周できるのもおもしろい。北海道の羊蹄山や有珠山などもそうだが、さまざまな角度から山を眺めることができる。毎年2回、ツーリング仲間と1泊2日のツーリングに出かけるが、距離的には東京から約300kmの会津地方あたりがちょうどいい。これくらいだと、峠ありうまい食事あり休憩ありで楽しめる。これ以上遠くなると、行きも帰りもほとんど高速道路を走るだけになってしまう。それはちょっともったいない。
転職・引っ越しでバイク通勤することにしたとき、はじめはホンダリード100に乗った。しかし、自宅で盗難に遭い、CB400SFも古くなってきていたので、ちょうどビッグスクーターの人気が高まっていたこともあり、フォルツァに乗り換えた。スーツに革靴でも乗れるというのは何と言っても便利だ。排気量は250ccだが、街中では十分なパワーだ。とはいえ、ツーリングではやはり力不足で、峠では亀のような走りしかできない。しかも、一度盗難に遭ったりして、ちょっと不遇だった。幸い、盗難保険が適用されたので、新車で戻ってきたが。この頃から大型免許がほしくなり、教習所に通った。大型免許があればシルバーウイング600にも乗れるからだ。今はCB1100があるが、これはちょっと気合いを入れないと乗れない。こういうとき、セカンドバイクとしてフォルツァあたりがあるといい。
東京に転勤になってからしばらくはCRMに乗っていたが、やはりオンロードバイクもほしくなり、何にしようかと思っていたところ、ホンダがプロジェクトBIG-1というコンセプトを打ち出し、インライン4エンジンを搭載する新しいCBシリーズを投入してきた。フラッグシップのCB1000は堂々たるスタイルで、大いに興味をひかれたが、当時は中型免許だったので、CB400SFを買うことにした。ホンダCBというのはやはりホンダ伝統のバイクと言うべきもので、このジャンルのモデルとしては一つの完成形だろう。とにかく変なクセがなく、乗りやすい。しかし、好事魔多し。30年近くバイクに乗っているが、唯一救急車で運ばれるほどの事故に遭ったのがこのCBに乗ってるときだった。伊豆にツーリングに行ったとき、左折車に巻き込まれたのだ。左腕が複雑骨折し、切開手術をしてチタンのプレートで骨をつなげるはめになった。今はもう完治しているが、苦い思い出だ。
札幌在住時代はエンデューロレースに出たりしたので、セローではやはり物足りなくなってきた。そんなときにCRM250Rがモデルチェンジし、倒立式フロントフォークを採用するなど、モトクロッサーCRに近づけた市販車として登場した。というわけで、またもやローンを組んで買ってしまった。当時はリック・ジョンソンやジェフ・スタントンがスーパークロスでCRを駆ってすごい走りをしていた時代で、CRMはNSRと同じくらいしびれた。標準では確か42Tのスプロケットを46Tくらいに変えたが、この結果北海道栗沢町にある栗岡ライディングパークのコースは格段と走りやすくなった。東京に転勤するとき、NSRは売ってしまったが、CRMは持って行った。これで埼玉県と長野県を結ぶ中津川林道を走ったりもしたが、とにかくエキサイティングなバイクだった。これ以降、2ストロークエンジンの中大型バイクには乗っていない。環境規制が厳しくなり、もうニューモデルは出てこないが、たまに古い2ストバイクが現役で走っているのを見ると、なつかしいと思う。
トミーテックの望遠鏡「ボーグ」が今、おもしろい。ボーグ望遠鏡には、25mm、45mm、50mm、60mm、71mm、77mm、89mm、125mmの8種類の口径がラインアップされている。これに加えて近く36mmも加わるようだ。ボーグの開発者である中川昇氏のブログには、ボーグ開発の歴史なんかも詳しく書いてあり、なかなかおもしろい。天文ファンだけでなく、野鳥ファンにも人気があるようで、フィールド向けセットというのもある。このボーグ、パーツがいっぱいあって、最初のうちは説明書をよく読まないとどう組んでいいかわからない。しかし、慣れてくればどうってことないし、対物レンズだけ買い足せば口径も大きくできるので、よほどの初心者じゃない限り使いこなせるだろう。ぼく自身は一昨年の冬、ミニボーグ45mmEDⅡを導入した。初めて撮影したときはどれくらい写るのかなぁと半信半疑だったが、できあがった画像をモニタで見て驚いた。もちろん、現代のデジタルカメラあってのこの写りだろうが、銀塩時代は何十分も露出してようやく写った星雲が、わずか数分の露出時間できれいに写るというのはすごいことだ。天文ファンとしては楽しい時代に入った。
レーサーレプリカ全盛時、ホンダが気合いを入れて開発したのがNSRだ。この頃はホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキがレーサーレプリカ戦争を繰り広げ、NSRも毎年のようにほとんどフルモデルチェンジしていた。ぼくが乗ったのは1989年モデルだったが、試乗したときの第一印象は、「2ストロークエンジンとは思えない」というものだった。というのは、NSRが出る前のホンダ2ストNS250Fに試乗したとき、中低速トルクがスカスカで、それと比較するとすごく乗りやすくなっていたからだ。今も大切に持っているカタログには、「台形パワー」とある。低回転域から十分なトルクがあり、エンジン性能曲線が台形の形をしていたのだ。しかし、前傾姿勢がきつく、バイク屋で納車して家に帰るまでの数分で背中が痛くなった。それもしばらくすると慣れたが。ツーリングには不向きだが、峠では最高に楽しいバイクだった。NSRは札幌時代、就職して最初の給料が出るやいなや購入し、4年後東京に転勤するときに手放した。信号だらけの東京では楽しくないだろうと思ったからだ。サーキットも走りたかったなぁ。
ホンダVT250Fに続く2台目のバイクがヤマハセロー225だった。当時はとにかくオンオフ両方ほしくて、数あるオフロードバイクの中から乗りやすそうなセローを選んだ。ホンダ以外のバイクを買ったのは今のところこれだけである。セローでエンデューロレースにも出たりしたが、やはりそういう走りには不向きで、道なき道を進むという方が合っている。学生時代にセローでペテガリ山荘までのダートを走ったこともあるが、実に楽しかった。途中高見ダムという巨大なロックフィルダムがあり、これがまたすごい。残念ながら今はその道も崖崩れで閉鎖されているが。支笏湖周辺の山の中では、トライアルツーリングというのにも参加した。これはホントに道のないところも走るツーリングで、こんなとこどうやって走るんだぁ?というような場所を走らされたが、セローだからこそできたんだろう。北海道もダートはだいぶ減ってきたが、いつかまたオフロードバイクに乗りたい。
2001年11月18日から19日未明にかけて、世紀の天文ショーがあった。しし座流星群が大出現したのだ。流星「群」というより、まさに流星「雨」と言ってもいいくらいの規模だった。18日夜は静かだったが、日付が変わり2時くらいになってからじゃんじゃん流れ始めたと記憶している。百武彗星やへール・ボップ彗星も印象深いが、天文ショーとしてはしし座流星群の方がすごかった。19日は昼くらいに会議があったので朝一便で東京に戻ったのだが、千歳空港に行く最中、空が白み始めてもまだ流れていた。しかし、彗星と違って流星は写真撮影が難しい。どこを流れるかわからないので、当てずっぽうに構図を決めるのだが、なかなか飛び込んできてはくれない。このときも、肉眼ではものすごい数の流星を見たのだが、写真に捉えたのはそんなに多くない。とはいえ、この写真には暗い流星も含めて9つの流星が写っている。1枚の写真にこんなに多くの流星が写ったというのは後にも先にもこのときだけだ。
2001年11月19日撮影 アサヒペンタックスSP+スーパータクマー50mm
今日は七夕(北海道では8月7日が多いが)ということで、おりひめ星と彦星、すなわちこと座のベガとわし座のアルタイルが写っている写真を選んだ。夏の天の川はたくさん写しているのだが、ベガとアルタイルが一緒に写っているのはなぜかこれしかなかった。ベガはほぼ中央の上、アルタイルは右下隅の方にある。この写真を見ればわかるとおり、おりひめ星と彦星の間には天の川が流れている。これを撮影した当時はキスデジを使っていたので、赤い星雲の写りはよくない。60Daなら北アメリカ星雲などはもっとよく写る。今年の夏はシグマの対角線魚眼レンズもあるので、もっといい写真が撮れるだろう。
2007年8月20日撮影 キャノンEOS Kiss Digital X+キャノンEF24mm、露出300秒
何度も登場する夏の天の川である。いて座からわし座のあたりを24mm広角レンズで撮影した。ほぼ中央から左にかけて、不自然に黒くなっているのは、星間物質で背景の星の光がさえぎられているからだ。星間物質が少なければ、天の川はもっと明るく輝いているはずだ。そろそろ夏の天の川の撮影に適した季節がやってきた。だいたい今頃は日没が19時くらい、その後も空はしばらく明るく、完全に暗くなるまで天文薄明というのが90分くらい続く。したがって撮影開始は20時30分くらいになる。この頃には天の川は東の空に昇っていて、カメラを向けるとご覧のような写真ができあがる。広い宇宙にこんなに星があるのに、知的生命体は人間だけだとしたら、この宇宙がもったいない。とは映画「コンタクト」に出てくるセリフだ。
2012年7月14日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF24mm、露出180秒
中札内村はいいところだ。うちの町からは日高山脈の反対側にあり、直線距離だと100kmもないと思うが、日高山脈を横断する道路の計画が中止となったため、天馬街道(国道236号線)経由で150km以上走らなければならない。中札内村は花と緑とアートの村というのが売りだが、ぼくのお勧めは道の駅なかさつないの物産販売所だ。ここの卵かけごはんと十勝野フロマージュのアイスクリームはおいしい。十勝野フロマージュはチーズもおいしいと評判だが、残念ながらぼくはチーズが苦手なので食べられない。あと、若どりの山賊焼きはお土産用に。おっと、忘れてた。夏はゆでとうきび(とうもろこし)を売ってるので、これは絶対に食べるべきだ。
おうし座のヒアデス星団は天球上の太陽の通り道である黄道(こうどう・おうどうのどちらでもよい)の近くにあり、しばしば惑星もこのあたりを通っていく。昨年秋は木星がヒアデス星団に接近した。ヒアデス星団はV字型のかなりまばらな星団で、肉眼でも見える。というか、望遠鏡で高倍率にするとかえってわからなくなる。Vの字の左上にあるオレンジ色の1等星がアルデバランだ。アルデバランは赤色巨星であり、水素の核融合が終わってヘリウムの核融合が始まっている。いずれはヘリウムも尽き、惑星状星雲と白色矮星になるのだろう。1973年に木星に接近したパイオニア10号は、地球からはるかに離れた宇宙空間を飛び続けているが、アルデバランの方向に向かっているそうだ。パイオニア10号には人類から宇宙人へのメッセージが刻まれた金属板がついており、遠い未来、どこかの星の住人が見つけてくれるかもしれない。
2012年9月15日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF100mm、露出180秒
帯広〜浦河を結ぶ国道236号線は、約27年の歳月をかけて1997年に開通し、天馬街道と名付けられた。この天馬街道が日高山脈を貫く野塚トンネルは、4km以上もある長いトンネルだ。野塚トンネルのそばには標高1350mの野塚岳もあり、いかにも日高山脈の奥深くという感じで雰囲気満点だ。浦河側には翠明橋(すいめいばし)公園があり、日高山脈のわき水を汲んで持ち帰ることができる。それと、浦河には優駿ビレッジAERUがある。ここには乗馬施設があり、ホーストレッキングもできる。なお、天馬街道のうち浦河町西幌別から広尾町豊似までの60kmくらいはガソリンスタンドがない。北海道では、早めの給油を心がけないと悲惨な目に遭うことがあるので、気をつけましょう。
全天一明るい恒星シリウスは連星だ。明るい方が主星シリウスA、暗い方が伴星シリウスBと呼ばれている。シリウスAは青白い恒星だが、シリウスBは白色矮星(はくしょくわいせい)といって、とても変わった天体だ。恒星は星間物質が収縮し、水素が核融合反応を起こすことで輝き始める。そしてしばらくの間安定的に核融合が続くが、いずれは水素がなくなり、水素の核融合でつくられたヘリウムが核融合を始める。そうして中心核では炭素や窒素、酸素、鉄などの元素がタマネギの皮のように重なっていくが、いずれはヘリウムもなくなるので、核融合はストップすることになる。この後の展開は質量によって異なるが、太陽程度の質量の場合、外層部のガスは飛び散って惑星状星雲となり、中心核が高密度の星となって残る。これが白色矮星だ。白色矮星では、スプーン1杯分が地球では数トンになるほど重い。しかし、驚くのは早い。太陽よりずっと重い恒星がなる中性子星はもっと重く、スプーン1杯で1億トンになる。このシリウスのすぐそばには、M41という散開星団がある。100mm程度の望遠レンズなら1枚の写真に収まるので、狙い目だ。
2013年1月3日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF100mm、露出180秒