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2013年6月22日 (土)

はくちょう座の散光星雲

 はくちょう座には北アメリカ星雲があるが、写真を撮ると他にも散光星雲があるのがわかる。はくちょう座本体が天の川の上にあるので、とにかくにぎやかだ。はくちょう座のデネブ、こと座のベガ、わし座のアルタイルはご存じ夏の大三角を形成し、子どもにもわかりやすいので、ぼくもオリオン座と並んで真っ先に覚えたような気がする。デネブは太陽の20倍以上の質量を持つ白色超巨星であり、いずれは超新星爆発を起こすと考えられている。そのとき、恒星の内部で核融合によって作られた元素や超新星爆発で作られた重い元素が宇宙にまき散らされ、次世代の星の材料となっていく。それらの星間物質の中には、地球のような惑星になったものもあり、そこから生物が誕生することもあっただろう。人間はまさにそうやって生まれ、進化してきた生物だ。ぼくらの身体を形作る元素は、遠い昔超新星爆発で宇宙にまき散らされたものだ。ぼくらはまさに星のかけらなのだ。
2012年9月14日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF50mm、露出180秒

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