かに星雲
かに星雲M1はおうし座にある。昔、望遠鏡で観測した人が、かにの足のようなフィラメント構造が見えたというので、かに星雲と名付けられた。このかに星雲、実は超新星爆発による残骸で、超新星が出現したのが1054年であることもわかっている。中国の古い書物にも記録があるし、日本でも藤原定家の「明月記」に記載されているのだ。爆発からしばらくは昼間でも見えたという。現在もガスは膨張を続け、精密な写真観測では形を変え続けているのがわかるほどだ。ミニボーグによるこの写真では、佐渡島にちょっと似ている。太陽系の近くに超新星が出現したらすごい光景になるだろう。映画「2010年」で木星が恒星「ルシファー」になるように。
2013年1月7日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ45EDⅡ+レデューサー0.85×DG、露出301秒
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