こと座の環状星雲
こと座の環状星雲M57は、惑星状星雲に分類されている。惑星状星雲というのは、望遠鏡で見ると惑星のように見えることから名付けられたが、もちろん惑星ではない。太陽と同じ程度の質量の恒星がその一生の終わりに赤色巨星となり、放出したガスが輝いているものをいう。恒星の最期は質量によって異なる展開をたどるが、おおむね太陽と同じ程度の恒星は赤色巨星→ガス放出→白色矮星、太陽の8倍以上の質量の恒星は超新星爆発→中性子星orブラックホールになると考えられている。この環状星雲は視直径が小さいため、ミニボーグでは小さくしか写らないが、オリジナル画像を拡大すると中心星らしきものも写っている。ただしブログ用写真は画像サイズを縮小しているので見えない。大きめの望遠鏡で拡大するときれいに写る。
2013年4月29日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ45EDⅡ+レデューサー0.85×DG、露出180秒
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