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2023年9月25日 (月)

中秋の名月

 9月29日は満月だが、この日は太陰太陽暦の8月15日(十五夜)に当たるので、中秋の名月となる。中秋の名月の夜に月見をする慣習は、かなり昔からあるということだが、これはやはり農作物の収穫期と関係があったんだろう。春夏の間農作業に追われ、収穫できるかどうかというプレッシャーに押しつぶされそうになっていた人々が、無事に収穫できた喜びは大きかったろう。ちょうど里芋の収穫期であることから、芋名月とも呼ばれている。また、気温が下がり、過ごしやすい気候になっていること、湿度が下がり、空気が澄んでくること、月が適度な高さに昇り、見やすいことなんかも関係があるのかもしれない。中秋の名月の1ヶ月後、太陰太陽暦の9月13日(十三夜)にも月見をする慣習があり、この日の月は「後の月」と呼ばれる。

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2023年9月24日 (日)

トップガン マーヴェリック

 トム・クルーズを一躍スターダムに押し上げた映画「トップガン」。その36年ぶりの続編となるのが、「トップガン マーヴェリック」だ。トップガン史上最高のパイロットでありながら、常識破りな性格で組織から追いやられたピート・”マーヴェリック”・ミッチェル海軍大佐(クルーズ)。計画凍結の危機にあった極超音速機でマッハ10を達成するなど、相変わらずの凄腕ぶりを見せるが、その直後にテスト機を墜落させ、さらに立場を悪化させていた。そんな中、かつてのライバルであり親友でもあるトム・”アイスマン”・カザンスキー海軍大将(ヴァル・キルマー)の強い要請により、トップガンの教官を務めるよう命じられる。その真の目的は、ならず者国家がひそかに建設中のウラン濃縮プラントを破壊するという、不可能ともいえるミッションを遂行することにあった。というわけでマーヴェリックは、鼻っ柱の強い若手トップガンたちを、悪戦苦闘しながら指導していく。実際にコクピットにカメラを搭載して撮影した映像は迫力満点で、前作同様スカッとさわやかな結末だ(戦争にならなくてよかったよかった)。

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2023年9月23日 (土)

ジョン・ウィック:コンセクエンス

 キアヌ・リーヴス主演の映画「ジョン・ウィック」シリーズ第4作「ジョン・ウィック:コンセクエンス」は、ウィックと首席連合の最後の戦いを描いた物語だ。裏社会の掟を破ったウィックは、主席連合に追われながらも、ニューヨークの地下組織の情報王パワリー・キング(ローレンス・フィッシュバーン)とともに地下に身を潜めていた。しかし、主席連合内で権力を握った若きヴィンセント・デ・グラモン侯爵は、ニューヨークのコンチネンタルホテルを爆破、ウィックの旧友でもある殺し屋のケイン(ドニー・イェン)を強引に引き入れ、ウィック狩りに乗り出す。というわけで、ウィックと主席連合の戦いがニューヨーク、ベルリン、パリ、大阪で繰り広げられるという展開だ。裏社会の殺し屋たちが使うコンチネンタルホテルが大阪にもあったとは、なんともおそろしい話だが、ここの支配人を演じるのは真田広之だ。「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」で盲目のチアルート・イムウェを演じたイェンは、本作でも盲目の殺し屋ケインを演じている。

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2023年9月22日 (金)

二十四節気・秋分

 二十四節気(にじゅうしせっき)の一つ、太陽黄経180度(おとめ座)に対応するのが秋分(しゅうぶん)だ。秋の彼岸の中日、昼夜がほぼ等しくなる日だ。記録的猛暑だった北海道では、いつもより早く稲刈りが始まっているようだ。まだ気温は高いが、季節は着実に進んでいく。気温が下がり、天候が安定してくれば、天文ファンの活動も活発化していくだろう。今年は9月23日が秋分に当たる。

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2023年9月21日 (木)

アンタレス食

 今日はさそり座の1等星アンタレスが月に隠される「アンタレス食」が起こる。場所によって潜入・出現時刻は違うが、日本ではどこも日没前の潜入なので、これを観察するのは難しい。出現は日没後だが、西日本では日没が遅く、まだ暗くなっていないため、双眼鏡か望遠鏡が必要だ。東日本では日没が早いので、観察しやすい。恒星は点像なので、一瞬にして出現する。予報時刻が近づいたら、目を離さないようにしよう。

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2023年9月20日 (水)

ベルリンの壁

 第2次世界大戦後、ドイツは東ドイツ(DDR)と西ドイツ(BRD)に分裂、東ドイツ内にあったベルリンも、東ベルリンと西ベルリンに分割された。しかし、東西ベルリン間は自由に往来できたため、生活水準の低い東側から、経済成長を続ける西側への人口流出が激増、東ドイツ政府は深刻な危機感を抱いた。こうした中、東ドイツ政府は1961年8月13日、突如として東西ベルリンの境界線を封鎖し、有刺鉄線を張り巡らせた。その後、有刺鉄線の代わりに高さ3mの壁を建設、西ベルリンは壁に包囲されることになった。ベルリンの壁は、西側陣営の侵入を防ぐというよりも、東側の国民を逃がさないために作られたのだ。壁が建設されたのは東西の境界線上ではなく、東側にちょっと入ったところだ。1989年11月9日のベルリンの壁崩壊後、壁はほとんど取り壊されたが、いまはところどころに、しるしが残されている。

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2023年9月19日 (火)

ベーベル広場

 ウンター・デン・リンデン沿いにあるベルリン国立歌劇場横のベーベル広場は、ナチス・ドイツの焚書が行われた場所だ。1933年5月10日、アドルフ・ヒトラーの側近ヨーゼフ・ゲッベルスが演説し、これを聴くために集まった学生たちは、2.5万冊以上といわれる「非ドイツ的な」書物を燃やした。映画「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」にも登場するこのできごとの後、ナチス・ドイツは戦争への道を突き進み、人類史上最大の犠牲を生み出した第2次世界大戦を引き起こす。ベルリン大聖堂や博物館島も近いベーベル広場周辺は、いまは観光客でにぎわっている。

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2023年9月18日 (月)

総統官邸跡

 虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑の目と鼻の先に、一見すると普通のアパートと駐車場がある。ここには第2次世界大戦中、総統官邸があった。1945年4月30日、アドルフ・ヒトラーは、結婚したばかりの妻エーファ・ブラウンとともに、総統官邸中庭にあった総統地下壕で自殺する。2人の遺体は中庭で、ガソリンをかけて焼却されたという。戦後、総統官邸は爆破されたが、地下壕はあまりにも強固なつくりだったため、完全に破壊できず、そのまま地下に埋められた。いまは、当時の見取り図などを示した案内板が設置されている。

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2023年9月17日 (日)

虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑

 ブランデンブルク門の南にある虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑(ホロコースト記念碑)は、第2次世界大戦で廃墟となった官庁街につくられた。戦後はベルリンの壁が建設され、無人地帯となったが、東西ドイツ統一直前に建設計画が持ち上がり、2005年に完成した。1m×2mほどの面積の石碑が、さまざまな高さで2711個も並べられているという。地下の情報センターには、ホロコーストの犠牲者の資料が展示されている。

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2023年9月16日 (土)

テロのトポグラフィー

 ポツダム広場の近くにある歴史博物館テロのトポグラフィーは、ナチス・ドイツの悪名高き秘密警察ゲシュタポ本部などがあった場所だ。第2次世界大戦で廃墟となったこの地には、戦後ベルリンの壁が建設されたが、東西ドイツ統一後、現在の形に整備された。一見すると空き地のように見えるが、残された150m以上の壁の内側には、発掘された地下牢が公開されている。また、記録センター内には、歴史的な写真や書類が展示されている。

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