二十四節気・大雪
二十四節気(にじゅうしせっき)の一つ、太陽黄経255度(へびつかい座)に対応するのが大雪(たいせつ)だ。雪がいよいよ降りつもってくるという意味で、本格的に冬がやってくる頃だ。クマも冬眠に入る頃だが、たまに冬眠に失敗し、「穴持たず」として凶暴化するクマもいる。通常なら、冬はクマの心配をせずに天体写真撮影に専念できる季節だが、今シーズンは要注意かもしれない。今年は12月7日が大雪に当たる。

二十四節気(にじゅうしせっき)の一つ、太陽黄経255度(へびつかい座)に対応するのが大雪(たいせつ)だ。雪がいよいよ降りつもってくるという意味で、本格的に冬がやってくる頃だ。クマも冬眠に入る頃だが、たまに冬眠に失敗し、「穴持たず」として凶暴化するクマもいる。通常なら、冬はクマの心配をせずに天体写真撮影に専念できる季節だが、今シーズンは要注意かもしれない。今年は12月7日が大雪に当たる。
「天文年鑑」は2024年版で創刊76年を迎える。76年といえば、ハレー彗星の公転周期だ(正確には75.3年)。1986年2月に近日点を通過したハレー彗星は、2023年12月に遠日点を通過、2061年7月の近日点通過をめざして太陽に接近してくる。2024年はうるう年で、366日ある。日食が2回、月食が1回起こるが、いずれも日本では見られない。惑星食は、水星食が1回、金星食が2回、火星食が2回、土星食が10回起こるが、日本では12月8日の土星食が観察しやすい。金星は前半が明けの明星、後半が宵の明星となるが、太陽に近い期間が長いので、あまり見る機会がないかもしれない。土星の環はますます細くなり、2025年には見えなくなる。三大流星群のうち、しぶんぎ座流星群は1月4日頃、ペルセウス座流星群は8月12日頃、ふたご座流星群は12月14日頃に極大を迎えるが、ペルセウス座流星群は条件がよい。10月頃に大彗星となる可能性があるのが、紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)だ。9月27日の近日点通過時には水星と同じくらいまで太陽に接近し、10月12日には地球に最接近する。ぜひとも雄大な姿を見せてほしいもんだ。
アメリカの人気マンガ「フラッシュ・ゴードン」は、ジョージ・ルーカスの「スター・ウォーズ」にも影響を与えた作品だ。1934年に初めて発表された同作は、宇宙を舞台にヒーローが活躍するスペースオペラとして、長く新聞で連載された。そして、1977年公開の「スター・ウォーズ」の成功を受けて、「フラッシュ・ゴードン」も映画化された。近未来、地球は突然の天変地異に見舞われ、10日以内に月と衝突するという危機に陥る。実は、これは惑星モンゴを支配する悪の皇帝ミン(マックス・フォン・シドー)の仕業だった。この危機にハンス・ザーコフ博士(トポル)は和平交渉のためモンゴに向かおうとするが、偶然居合わせたアメフトのスター選手フラッシュ・ゴードン(サム・J・ジョーンズ)と、旅行中の女性デイル・アーデンも同行することになる。しかし、モンゴに到着した3人はたちまち捕らえられ、ゴードンには死刑が宣告される。というわけで、ゴードンとミンのちょっとコミカルな戦いが展開される。サイケデリック感満載のカルト的作品だが、イギリスのロックバンド クイーンが音楽を手がけ、後に4代目ジェームズ・ボンドとなるティモシー・ダルトンも出演している。
最も有名な彗星であるハレー彗星は、1986年2月に近日点を通過した。このときは太陽と地球、ハレー彗星の位置関係が悪く、肉眼ではっきり見えるほど明るくはならなかった。ぼくも房総方面に見に行ったが、印象に残るような見え方ではなかった。その後ハレー彗星は太陽から遠ざかる一方だったが、2023年12月中には遠日点を通過、再び太陽に近づいてくる。次回近日点通過は2061年7月で、0等級とかなり明るくなると予想されている。とはいえ37年も先のこと、いま生きている人の多くは、もういないのかもしれない(写真はジオット彗星探査機が撮影したハレー彗星の核)。
Apple TV+「窓際のスパイ」シーズン3の配信がまもなく始まる。イギリスの作家ミック・ヘロン原作のこのシリーズは、MI5の落ちこぼれの掃きだめ「スラウハウス」の活躍を描く物語だ。スラウハウスを率いるジャクソン・ラム(ゲイリー・オールドマン)は、いまは一見だらしないオヤジだが、MI5内に潜む裏切り者を始末したこともある、実はかなりの切れ者だ。予告編では、スラウハウスのメンバーが誘拐され、その救出に向かうということだが、どういう展開になるんだろうか。またしばらく楽しめそうだ。
冬は透明度が上がる一方で、シーイングは悪いことが多い。透明度が高いと星はよく見えるが、シーイングが悪いと星はよく瞬く。結果として、冬の星座は一層輝きを増しているように見える。22日は夜の時間が最も長くなる冬至で、天文ファンにとってはうれしい時期だ。月は5日下弦、13日新月、20日上弦、27日満月だ。15日はふたご座流星群が極大となる。三大流星群の一つであり、月明かりもないことから、多くの流星を観察することができるだろう。水星は4日に東方最大離角となるが、日没後の高度が低く、観察は難しい。金星は明けの明星として輝いている。日の出の時間が遅くなっていくので、早起きの人は目にすることがあるだろう。火星は太陽に近く、観察は難しい。木星は先月衝となったばかりで、見頃だ。土星は宵の南西の空にあり、まだ見頃だ。国立天文台HPより。