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2018年12月15日 (土)

フォッサマグナ

 明治時代初期、お雇い外国人として来日したドイツの地質学者ハインリッヒ・エドムント・ナウマンは、地質調査旅行の際に南アルプス(赤石山脈)を眺め、巨大な地溝帯の姿を思い描く。この地溝帯は後にフォッサマグナと名付けられるが、その成り立ちは長く議論の的となってきた。地球科学者の藤岡換太郎が書いた「フォッサマグナ」は、そのフォッサマグナの謎に迫る本だ。フォッサマグナは日本列島の中央にあり、西の境界線は糸魚川静岡構造線とはっきりしているが、東の境界線は複数の説がある。そしてフォッサマグナの東西は古生代〜中生代の古い基盤岩が分布しているのに対し、フォッサマグナ内では6000m以上もの新生代の地層が積み上がっている。もともと、いまの日本列島はアジア大陸の端にくっついていたものが、2つの島弧として大陸から分離し、その後合体してできたと考えられているが、フォッサマグナはその繋ぎ目というわけだ。この本で藤岡は、プルームテクトニクス(マントルの大規模な対流運動によって地表付近の現象を説明する学説)によって日本列島の成り立ちを解き明かしている。

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2018年12月14日 (金)

ギフト

 ケイト・ブランシェットが不思議な能力を持つシングルマザーを演じる映画「ギフト」は、ちょっとホラーっぽい物語だ。3人の息子を抱える未亡人アニー・ウィルソン(ブランシェット)は、人の運命を見抜く能力を活かし、占い師のまねごとをして細々と暮らしていた。アニーは、夫ドニー・バークスデール(キアヌ・リーヴス)のDVに悩むヴァレリーに離婚を勧めるが、ドニーに逆恨みされ、執拗な嫌がらせを受ける。そんな中、街の有力者の娘であり、アニーの息子の学校の先生の婚約者でもあるジェシカ・キングが行方不明となる事件が発生する。保安官に協力を求められたアニーは、ジェシカが池に沈められたイメージを抱くが、果たしてそのとおりドニーの土地の池からジェシカの水死体が発見される。というわけで、ドニーは逮捕され、裁判で有罪となるのだが、アニーはこれに違和感を持つのだった。本作の前年、映画「マトリックス」でブレイクしたリーヴスが粗暴なDV夫を演じている。

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2018年12月13日 (木)

ふたご座流星群

 3大流星群の一つふたご座流星群が明日21時頃に極大を迎える。ふたご座流星群は、ペルセウス座流星群ほどハデではないが、多いときだと1時間当たり40個程度の流星が出現する。極大は明日21時という予測だが、実際には放射点(輻射点)の高度が高い方が、地球の公転方向と自転方向が一致する明け方の方がたくさん見えるので、明日未明が一番見頃かもしれない。国立天文台では、「ふたご座流星群を眺めよう 2018」キャンペーンを実施している。観測するなら寒さ対策を万全に。北海道では、このイラスト程度の軽装ではまったく不十分です。

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2018年12月12日 (水)

本郷台地④

 根津神社から東京大学の野球場にかけてはかなりの急坂になっている。坂の名前は新坂というが、その名のとおり江戸時代末期あたりにつくられた新しい坂のようだ。坂の上は本郷台地だが、ここから見ると根津神社のつつじ苑は本郷台地の崖を利用してつくられたことがわかる。根津神社の周辺にはこのほか、根津裏門坂や解剖坂という坂もある。解剖坂は日本医科大学のすぐそばにあり、近くには夏目漱石旧居跡がある。

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2018年12月11日 (火)

本郷台地③

 東京メトロ千駄木駅の近くに、汐見小学校という学校がある。ハテこんなところに「汐見」?と思ったら、汐見小学校の西側は急な崖になっていて、汐見坂という坂があった。どうやらその昔、ここから海が見えたという。いまではにわかには信じがたいが、地形図を見ると、不忍池のその先は東京湾だから、ホントに見えたんだろう。汐見坂の途中、さらに高台に登る階段がある。だんだん坂という名前らしいが、その上は本郷台地だ。

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2018年12月10日 (月)

本郷台地②

 本郷台地は南北に延びた舌状の台地で、東西のほぼ中心を本郷通りが走っている。したがって、白山通りからも不忍通りからも坂を登ることになる。このうち、東京メトロ千駄木駅から本郷台地に登るのが団子坂だ。団子坂はかなりの急坂で、登り切った後は本郷通りを横切ってから下り坂となり、白山通りに通じている。千駄木駅から団子坂と反対方向に行くと、台東区谷中となるが、谷中の向こうには上野台地があり、本郷台地と上野台地との間の谷に谷中があるのがわかる。団子坂周辺は文豪の街でもあり、森鴎外記念館があるほか、夏目漱石旧居跡もある。

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2018年12月 9日 (日)

本郷台地①

 東京都区部の地形は、国土地理院のデジタル標高地形図を見ると一目瞭然だが、山の手と呼ばれる台地と、下町と呼ばれる低地とに分けられる。この大きな台地は武蔵野台地と呼ばれ、その東端は旧江戸城、現在の皇居となっている。というより、江戸城はもともと、武蔵野台地の地形を利用して築城されたのだ。武蔵野台地の地形を体感するには、京浜東北線に乗るのが手っ取り早い。線路の東側と西側にけっこうな高低差があるのがわかるはずだ。武蔵野台地はまた、ところどころで河川の浸食があり、いくつかの小さな台地に分かれている。このうち本郷台地は、文京区本郷を中心に、白山通りと不忍通りにはさまれた舌状の台地だ。実際に歩いてみると、坂が多いのがわかるし、貝塚もある。貝塚があるということは、ここが海岸線だったことがあるということで、実際に縄文時代、いまより気温が高い時期があり、縄文海進といって東京湾はずっと内陸まで入り込んでいた。

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2018年12月 8日 (土)

新星座巡礼・秋の星空⑬ ぎょしゃ座

 冬の天の川は夏の天の川ほど濃くはないが、空の暗いところではなかなかきれいだ。その冬の天の川の中に、特徴的な五角形を形づくるぎょしゃ座がある。最も明るい星は1等星カペラだ。目立つ星の並びなので、古代からいろんなものになぞらえられたんだろう、神話では複数の話がある。ぎょしゃ座にはM36・M37・M38という3つの散開星団があるほか、まがたま星雲という赤い散光星雲もある。天文ファンには大人気のエリアで、ぼくも冬の撮影では必ずカメラを向けている。
2018年9月12日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF24㎜、露出120秒、ケンコープロソフトンA使用

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2018年12月 7日 (金)

新星座巡礼・秋の星空⑫ おうし座

 秋も深まる頃、薄明が終わると東の空にはプレアデス星団(すばる)が昇っている。空の暗いところでは6〜7個の3〜4等星がごちゃっと固まり、青白い光でボッーと輝いて見えるが、都会でもいくつかの星が見える。そして、そのプレアデス星団の後を追うように、おうし座の1等星アルデバランが昇ってくる。アルデバラン周辺もV字型に星が集まっていて、これはヒアデス星団と呼ばれている。銀河系の渦状腕は何本かあると考えられているが、太陽系が属しているのがオリオン座の方向にあるオリオン腕だ。おうし座やオリオン座に明るい星や星団星雲が多いのは、そのためだろう。神話では、おうし座はゼウスがエウローペーに近づくために化けた牛、プレアデス星団はプレイアデス7姉妹として登場する。
2018年9月12日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF24㎜、露出120秒、ケンコープロソフトンA使用

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2018年12月 6日 (木)

天文学と印刷

 文京区にある印刷博物館ではいま、「天文学と印刷」という企画展示を開催している。印刷技術が発明されたのは7〜8世紀、東アジアだと考えられているが、当時は木版印刷だった。15世紀中頃、ドイツのヨハネス・グーテンベルクが金属活字を用いた活版印刷技術を発明、ヨーロッパを中心に急速に広まっていく。そしてその1世紀後、天文学の分野ではニコラウス・コペルニクスが地動説を提唱、以後ティコ・ブラーエ、ヨハネス・ケプラー、ガリレオ・ガリレイらが宇宙の謎を次々と解き明かし、アイザック・ニュートンが天体の運動を記述するニュートン力学を完成させた。これらの科学革命の進展に、印刷技術が大きな役割を果たしたのはいうまでもない。コペルニクス「天球の回転について」、ケプラー「新天文学」、ガリレオ「星界の報告」、そしてニュートン「自然哲学の数学的諸原理(プリンキピア)」などの歴史的著作がめじろ押しだ。

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