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2017年11月23日 (木)

宙ツーリズム推進協議会

 約50の自治体や団体、企業、大学などが参画した宙(そら)ツーリズム推進協議会の設立総会が開催されたそうだ。同協議会は、空や星・宇宙の多岐にわたる魅力の総称を「宙(そら)」とし、場をつなぐ情報・ノウハウの提供、「宙」が持つ魅力の集約・発信、市場の拡大を目標に活動するものだ。要するに星空を観光資源にしようという話だが、地方にもかなり光害(ひかりがい)が及んでいるので、まずはこれをなんとかしなければならないと思う。天文ファンには人気の野辺山でも、光害はこんなにひどい。
2016年4月29日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF24mm、露出60秒

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2017年11月22日 (水)

オウムアムア

 太陽系には太陽、惑星、準惑星、小惑星や彗星などの小天体があるが、ときどき太陽系外の天体(恒星間天体)も横切っていると考えられる。今年10月に発見された「オウムアムア」と名付けられた天体は、初めて太陽系外からの訪問者だと判明した恒星間天体だ。観測によると、オウムアムアは長さ400mの細長い天体で、太陽系にはない形状だ。成分は岩石と金属で、水や氷はないという。惑星が太陽のまわりを回る軌道面から見るとほぼ北の方から飛んできて、太陽の重力でほぼ直角に曲がり、太陽系の外に向かって飛んでいく感じだ。NASAのHPに動画があるのでこれを見るとわかりやすい。

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2017年11月21日 (火)

スターゲイト

 1994年のSF映画「スターゲイト」は、のちにテレビドラマ「スターゲイトSG-1」というヒット作につながるベースとなった物語だ。20世紀はじめ、エジプトのギザ高原で巨大なリング上の物体が発見された。それから60年以上、アメリカのチームがこの物体の研究を続けたが、正体は謎だった。この謎を解き明かしたのが学界の鼻つまみ者、考古学・言語学者ダネエル・ジャクソン(ジェームズ・スペイダー)だった。ジャクソンは見るからにオタクなのだが、天才的な能力を発揮し、謎の物体が地球と遠い星をつなぐスターゲイトであることを見出したのだ。アメリカはさっそく、空軍大佐ジャック・オニール(カート・ラッセル)をリーダーとする調査チームを編成し、スターゲイトの先に送り込むことを決定する。しかし、オニールは一人息子を銃の暴発事故で失い、自殺願望を抱いていた。果たして、スターゲイトの先に待ち受ける世界とは。というわけで、なかなかおもしろい映画だ。スターゲイトの正体はワームホールを発生させる装置なのだが、ワームホールは1997年の映画「コンタクト」や2014年の映画「インターステラー」でも登場する。

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2017年11月20日 (月)

一般教養としての物理学入門

 現代物理学はどこまで到達したのか、こういった問題を文化系の学生向けに高度な数学抜きで解説したのが和田純夫の「一般教養としての物理学入門」だ。古典力学、熱力学、電磁気学、相対性理論、量子力学という理科系の学生が1〜2年で学ぶ各分野に加えて、場の量子論と統一理論という最先端の分野まで簡潔に解説してある。文科系の学生向けというが、理科系の学生向けに一番最初にこれを勉強させるのもいいかもしれない。物事はなんでも、最初にある程度見通しをつけられるならそれが一番いい。

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2017年11月19日 (日)

しし座流星群

 昨日未明に極大を迎えたしし座流星群は、通常は1時間あたり数個の流星が出現する程度に過ぎないが、ときどき大出現が見られる注目の流星群だ。最近では2001年に1時間あたり数千個というものすごい流星雨が観測された。流星群の出現状況の予測は非常に難しいのだが、このときはダストトレイル理論という新しい理論をもとに、かなり正確に予測された。ぼくも北海道に帰り、朝までずっと観測したが、とにかくすごいの一言だった。当時はまだデジタルカメラがなく、フィルムカメラだったが、もしデジタルカメラがあればそうとうすごい写真を撮影できたはずだ。母彗星であるテンペル・タットル彗星は33年周期で太陽を回っていて、将来また大出現を見せることもあるだろう。そのときまで生きているかどうかはわからないが。
2001年11月19日撮影 アサヒペンタックスSP+スーパータクマー50mm

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2017年11月18日 (土)

量子力学入門

 「いろもの物理学者」前野昌弘が書いた「パリティ物理教科書」シリーズの1冊「量子力学入門」は、量子力学を初めて学ぶ人向けに書かれた本だ。量子力学が登場したのは20世紀初頭で、1926年にエルヴィン・シュレーディンガーが「シュレーディンガー方程式」を発表、その後量子力学はめざましい発展を遂げていく。その発展には多くの科学者が関わり、激しい議論が繰り広げられた。量子力学は人間の思考回路ではなんとも非常識、不可解、摩訶不思議であり、これを勉強し始めると何度も面食らうのはまちがいない。この本は、その量子力学を、どのように発展したのかという話も盛り込みながら、わかりやすく解説した本だ。歴史に名の残る先人たちも相当苦労したんだから、気長に勉強しよう。

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2017年11月17日 (金)

よくわかる量子力学

 「いろもの物理学者」前野昌弘が書いた「よくわかる」シリーズの1冊「よくわかる量子力学」は、量子力学がテーマだ。物理学は量子力学以前と以後で区別され、力学や電磁気学、相対性理論など量子力学以前は古典物理学と呼ばれている。量子力学が登場したのは20世紀初頭で、その後多くの科学者によってめざましい発展を遂げた。その威力は応用面でも絶大で、現在のIT技術も量子力学抜きでは語れない。しかし、この量子力学を学ぶには、数学の壁とともに、概念の壁ともいうべき非常に大きな壁がある。人間の思考回路ではなんとも非常識、不可解、摩訶不思議なのだ。かのアルベルト・アインシュタインでさえ、量子力学を最後まで信じなかったという。この本は、そんな量子力学を正面から学んでみようという人向けに書かれたものだ。なお、前野はこの本とは別に「量子力学入門」という本を書いていて、こちらを先に読むといいかも。

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2017年11月16日 (木)

よくわかる電磁気学

 「いろもの物理学者」前野昌弘が書いた「よくわかる」シリーズの1冊「よくわかる電磁気学」は、電磁気学がテーマだ。電磁気学は力学と並び大学1年で履修する科目だが、div rot gradといったベクトル解析の数式が出てくるので、力学よりもとっつきにくい。大学1年の物理は、物理を記述する数学も勉強しなければならないので、かなりたいへんなのだ。そしてさらに、「場」という非常に重要な概念が登場する。しかし、静電気から始まって次から次へといろんな話が出てくるので、ぼくなどは、「場」の重要性を本当に理解したのはもっとあとになってからだったと思う。こうしていろいろな電磁気現象を見せられた末に、いよいよマックスウェル方程式という実にエレガントな法則にたどりつく。教科書によってはマックスウェル方程式を最初に示すものもあるが、もう一度勉強し直そうというのならどっちでもいいだろう。この本は大学1年生用の講義が元になっているので、図表もあってとてもわかりやすい。

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2017年11月15日 (水)

よくわかる解析力学

 「いろもの物理学者」前野昌弘が書いた「よくわかる」シリーズの1冊「よくわかる解析力学」は、初等力学を学んだあとに出てくる解析力学がテーマだ。解析力学というのは、その名のとおり力学を解析的手法で記述するというものだが、ぼくも大学生の頃は、なんのためにわざわざこんなめんどくさいことをするんだと思っていた。しかし、オイラーやラグランジュといった頭のいい人たちは、力学を非常にエレガントな形で記述することに成功、ニュートンの運動方程式よりも、最小作用の原理の方がより自然の基本原理であるともいえることを明らかにした。それがはっきりしたのは20世紀初頭、量子力学が登場したときだ。この本は、著者がいうように、解析力学の目的は力学に統一的な視点を与えることだという考えで書かれているので、難しい数式の中で迷子になってわけがわからなくなるということはなく、すっきりとした見通しをもって読み進めることができるだろう。

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2017年11月14日 (火)

よくわかる初等力学

 ぼくが大学生だった頃の物理・数学の教科書は、とにかく難しかったという印象が強い。「ファインマン物理学」は異色だったが、その他の教科書は難しいというか不親切で、何度読んでもわからんということがたくさんあった。しかし、最近はわかりやすい、親切な本がいろいろあって、学生だけでなく趣味で物理・数学の勉強をやり直そうとする者にとってはたいへん助かる。「いろもの物理学者」前野昌弘が書いた「よくわかる」シリーズは、そんな1冊だ。そのうち「よくわかる初等力学」は、大学1年生がはじめに学ぶ、初等力学がテーマだ。力学というのはシンプルな方程式で表せるのだが、実際にこれを解こうとするとかなり複雑な数式が出てくる。例えば太陽と惑星との運動は2体問題というが、これはそう簡単ではない。しかも、3体問題になるともう解くことはできない。それ以前に、物体にどういう力が加わっているか、よく考えないと正しい方程式を書くこともできない。この本は、著者がいうように、力学の学習を通じて物理的思考方法を身につけられるように書かれているので、これまでちょっとあやふやだった認識を確実なものにするのにもいいだろう。

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